和光純薬工業「自動分析装置用試薬‐HRII」(測定値が上昇) (2009/11/26 - 842 Clicks) | |
一般名及び販売名 一般名: クラスII汎用・生化学検査用シリーズ(リン/無機リンキット) 販売名: 自動分析装置用試薬‐HRII 無機リン‐HRII 対象ロット、数量及び出荷時期 識別記号等 ロット番号 出荷数量 出荷時期 433-29591(発色試液A)AF247 350 平成21年1月7日 437-29594(発色試液A)AF248 270 平成21年1月7日 合計 620 【理由】 自動分析装置用試薬‐HRII 無機リン‐HRIIは生化学自動分析装置用試薬で、血中又は尿中P(無機 リン)濃度を測定する試薬です。このたび、使用先よりブランク(盲検)の吸光度が上昇し、精度管理用の コントロール血清の測定値が上昇しているとの指摘を受け調査したところ、以下の事項が判明しましたので、 対象ロットを回収することといたしました。 2008年9月生産分から、発色試液Aに含まれる界面活性剤を活性剤製造元の生産中止により別の界面活性剤に 変更しましたが、新しい界面活性剤は発色試液A中に鉄が存在すると、試薬ブランクの上昇を起す成分を発生 させます。この成分はマルチキャリブレーターAに含まれる酸化防止剤で分解され、試薬ブランクは下がります が、血清やコントロール血清では試薬ブランクの上昇は変化いたしませんので、マルチキャリブレーターAを使 用して測定すると測定値が高くなります。 発色試液A中の鉄は、発色試液Aの製造時に使用した攪拌機の台座に付着していた金属屑がバルクタンクに混 入することにより持ち込まれました。現在は、攪拌機表面を清掃して対策しています。対策以前の出荷ロットに ついては、発色試液A中の鉄濃度を測定し、金属屑の混入がないことを確認しております。 【危惧される具体的な健康被害】 本製品は、生化学自動分析装置の試薬として使用されますが、生化学自動分析装置での測定はコントロール血 清を毎回測定し精度管理を行って正確性に問題がないことを確認して検体の測定値を報告していますので、健康 被害の可能性はないと考えます。万一、正確性を逸脱した測定値が報告に供された場合でも、臨床診断は臨床症 状や他の検査結果等と併せて総合的に判断されますので、健康被害の可能性はきわめて低いと考えます。 | |
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