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UDトラックス「クオン」(操舵不能になるおそれなど)    (2018/2/23 - 518 Clicks)
【該当車両】
クオン
対象型式、シリアルナンバー等の詳細情報はこちらからご覧ください

【理由】
大型トラックにおいて、
①エアサスペンション仕様の車高調整装置装備車におけるショックアブソーバのピストン構造が不適切なため、横力によってピストンとシリンダの接触面圧が過大となり、荷役作業時等で最大車高まで上昇させ下降する動作を繰り返すと、ピストンリング溝部で内壁を傷つけることがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、当該ショックアブソーバのピストンリング部に金属片が溜まり固着して、曲りや折損が発生し、最悪の場合、タイヤと干渉してバーストまたは発熱により発火するおそれがあります。

②制動装置における前輪ブレーキチャンバの組付作業が不適切なため、プラグ(閉止栓)またはテストニップルおよびブレーキホース接続部(ニップルおよびホース接続ナット)の締付トルクが不足しているものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、当該プラグ等が緩みエア漏れが生じ、最悪の場合、脱落してエアが供給されず制動力が低下するおそれがあります。

③前前軸右側タイロッドエンドの固定クランプ締付けボルトのメッキ前処理(酸洗い)工程が不適切なため、水素脆化によりボルトの強度が低下しているものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ボルトが破断してタイロッドエンド部にガタが生じ、最悪の場合、タイロッドチューブが破損して、操舵不能になるおそれがあります。

【対策】
①全車両、ショックアブソーバを対策品と交換します。また、取扱説明書に車高調整装置の特性に関する記述の追補版を配布します。

②全車両、プラグまたはテストニップルおよびブレーキホース接続部(ニップルおよびホース接続ナット)を点検し、規定トルクで締付けます。

③全車両、前前軸右側タイロッドエンドの固定クランプボルト/ナットを対策品と交換します。なお、ボルト/ナットが損傷または脱落している場合には、タイロッドをアッセンブリで交換します。

【連絡先】
UDトラックス株式会社 お客様相談室
〒362-8523 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地
フリーダイヤル 0120-67-2301
オープン時間 月曜日~金曜日 9:00~12:00、13:00~17:00
但し、会社休業日を除きます。
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