ニチロ「ブルーベリー」(散弾銃の散弾が混入) (2007/2/7 - 1500 Clicks) | |
1.事実関係 (1)商品名:「ブルーベリー」 (2)規格:200g (3)内容:直径約2.5mmの散弾銃の散弾が一粒(0.08g)混入していた。 (4)原料工場:Purewal Blueberry Farm (カナダ ブリティッシュコロンビア州) (5)賞味期限:2008年5月BH(28日) (6)混入理由: カナダでは、ムクドリ等の鳥類の食害による被害がひどい為、散弾銃で威嚇射撃を使用することがあります。弊社原料を収穫している農場では、使用を禁止しておりますが、その近隣の農場で使用されていた可能性があり、その流れ弾がブルーベリーに混入したものと推測されます。 2.経緯 (1)お買い上げいただいたお客様から2006年12月16日(土)、お客様相談室の留守番電話に異物混入があった旨伝言を受けた。 (2)休み明け18日に電話で連絡をとり、謝罪の上、現物の郵送を依頼した。 (3)19日に現物を受け取り、直ちにパッキング工場に工程調査を依頼するとともに、検査機関に分析を依頼した。また、お客様が飲んだ可能性を心配されており、この時点で病院での診察をお勧めした。 (4)25日に散弾の可能性が高いとの検査機関からの調査結果を受け、ご本人に説明するとともに、千代田保健所には12月28日に概略説明を行った。 (5)また、2007年1月9日には文京保健所、千代田保健所に調査報告書を提出の上、指導を受けた。 (6)その後、お手紙を介しての対話をお客様と行いましたが、現在までの間、お客さまからは当社側の対応の悪さを非難され、理解を得られず、夕刊フジへの告発となった。 3.回収しなかった理由 当該商品は、2003年4月から製造、販売をしておりますが、これまでに同様のお申し越しはなく、また小さなブルーベリー果実に、今回のような異物が埋まり込む可能性は、極端に低いと考えられることから、この度の件につきましては、偶発的、単発的な発生であると考えます。また、予想される健康被害の有無等をあわせ検討した結果、回収の必要はないものと判断しております。 尚、本件につきましては、昨年中に保健所に報告済みで、これまで保健所の対応を踏まえて、対応させて頂いております。 4.対策 (1)国内パッキング工場における対策 1X線検査機を導入し、検査制度の向上を図りました。 (2)原料生産工場における対策 1X線検査機で検知・作動した際には、現状のランプ点灯のみではなく、包装(ダ ンボール詰)工程でも認知できるようランプ又はブザーの増設を行い、X線検査機作動時には2~3箱分を別ロットとして区分けし、後から再検査する手順と致します。 2排除装置の下倒時間は0.7秒に設定されておりましたが、1.2秒に延長致しました。 3X線検査機の排除品については、検知された都度、混入物を捜索・確認し、内容を記録に残す手順と致しました。 4テストピースにてX線検査機の稼動状態を確認する際に、X線検査機の排除装置(シュート)部を始めとする各工程を、中間洗浄する手順と致しました。 5原料生産工場を通じ、B.C.MINISTRY OF AGRICULTURE(カナダ農業省)とB.C.BLUEBERRY COUNCIL(ブリティッシュコロンビア州ブルーベリー協会)へ 今回の経緯を報告し、ブルーベリー畑での散弾銃の使用を廃絶するよう働き掛けすることとしました。 | |
食品 |
| ▲ ページトップに戻る|